キャプションの試訳です。

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The Prodigy 神童

from

私はザンクトペテルスブルグ出身で、それを誇りに思っています。
現在モスクワで仕事していますが、モスクワっ子にはなれません。

神童

バレエ以外のことをしているときも、バレエのことを考えていないときはありません。
何かを考えるとき、どこかへ行くとき、まずバレエありきです。

ザンクトペテルスブルグに、ボリショイバレエ団に移籍することを希望している子がいると聞きました。
朝から晩まで踊り続け、劇場から離れようとしません。
逆に、いつ休みを取っているのか心配になるほどです。
いつ食事を取っているのかしら。そもそも、食事を取っているのかしら、と。
一人暮らしなので、誰も食事を作ってあげる人がいません。

私には一人になって考える時間が必要です。
誰にも邪魔されない時間が必要です。
友達はあまりいません。

あの子には、こう。。
強い内面的なインスピレーションがあります。
愛着のようなものです。いっしょに仕事をするのは、なかなか興味深いものです。

新しいバレエに取り組むときは、
何をしていても、バレエ以外何も考えられません。

「ライトが顔を照らしても、観客にはあなたの目は見えないのよ。」
「ジゼルの舞台で前方でタタタと踊っているときは、観客はあなたの目を見ています。」

ランチを取とっていても、リハーサルの音楽で頭がいっぱいです。
眠りにつく時も、その日に踊ったバリエーションのことばかり考えています。
別な踊り方、もっと音にのって、強調してなど、まるで何かに取り付かれているみたいです。

何かが欠けていると、いい気持ちがしません。自分で自分をいじめるような妙な欲求です。
でも、間違っていたことを学ぶと、子供のように嬉しく感じます。そして、練習して正しくできるようになります。

バレエは厳しい世界とも言えます。
スミルノワは頑固で、欲しいものは手に入れます。
その上、とても賢い子です。

いつも本番の前に感じるのは、
期待感です。
恐怖心ではありません。
欲望です。
恐怖心で膝がガクガクしたり、固まったり、
そういうことはありません。
ありがたいことです。
そうでないと、私はプロとして失格です。

時の経過とともに、考えたくないことを切り離すことができるようになります。
音楽と踊り以外、考えなくなります。

コツは、自分自身と自分の体に耳を傾けて、その日はどこまで厳しく突き進むことができるか理解することです。
自分自身に耳を傾けるという能力、バランス感覚、知識と経験によって、毎回決断することがきます。
そこが、私たちと一般の人たちの違いです。

スミルノワには才能があります。
優れたセンスがあり、並外れたバレエの能力を持っています。
あたかもバレエのために創造されたかのようです。
どんなに優れた才能があっても、練習しなければ一人前になれません。
練習がこのような欲望と結びつくと、スミルノワはかなりの高みまで上っていくでしょう。そして、輝けるバレリーナになることができます。

前進したいというこの欲望、
これは私にとって大切です。なくてはならないものです。
ですから、私は立ち止まりません。

スミルノワが美しいとわかるためには、
劇場に行って実際に見る必要があります。
そうすれば、スミルノワの美の本質がわかります。
スミルノワを見て、感動しない人はいません。

私は立ち止まりません。考え込みません。
『十分に達成したのだから、ここまでにしよう!』
いいえ。
いつまでたっても、十分ということはあり得ません。
こんなにものめり込んでいるので、
どこに行っても付いて回ります。

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ディヴィッド・ホールバーグのコメント